留学経験によって関心が広がり自らの意見をもつ重要性を体感

法学部国際ビジネス法学科 長瀬光一さん

2015/01/01

RIKKYO GLOBAL

OVERVIEW

中国の上海に1年間留学した、長瀬光一さんにお話を伺いました。

中国の上海に1年間留学しました。留学先に中国を選んだのは、大きな変化の真っただ中にある中国を見ておきたいと思ったからです。中国語は発音が難しく、また上海はなまりもあるので会話には大変苦労しました。石けん一つ買うにも、タクシーで行きたい場所に行くにも、ヘトヘトになる毎日。現地で相談できる先生が助けてくれ、なんとか乗り切ることができました。
日本に戻ってからは、ますます中国や関連するアジアの国々に対して興味の幅が広がりました。現地にいる間は日々のことで精一杯だったのですが、改めて振り返ると、中国で勉強したこと、経験したことはどういうことだったのか、日本語の本で調べたり、考察したりするなど、学びたいことや興味があることがどんどん増えていきました。アジアの歴史や成り立ちなど、以前なら関心がなかった分野の講義も受講し、積極的に取り組んでいます。

何事も一度受け入れることで一歩前に進める

実際に中国で生活し、さまざまな経験をしたことで、わかったことがたくさんあります。中国の人が普段使っている生きた中国語の表現や中国の人たちの考え方などは、現地で暮らしたからこそ身をもって学べたことです。本で読んだだけの知識とは異なり、自分が見てきたことや経験に基づいて、中国についての考えや思いを話すことができるようになりました。
また何事もいきなり拒絶したり、自分に無関係だと考えたりせずに、一度自分の中に受け入れ、よく咀嚼し理解することの大切さを学んだように思います。留学中は、寮生活、食事、文化など、日本と違うことがたくさんありました。でも、まずは何事も受け入れるゆとりをもたないと自分の価値観から抜け出せないし、前には進めません。これらは、留学したからこそ得られた大切な気づきだと思っています。

自分の考えを常に意識し、言葉にできるように

海外には、自分をしっかりもっている人が多いです。留学生同士で話をしていてもそうしたことを実感することが多く、困るのは言葉が通じないことより、自分の考えをもっていないことだと思うようになりました。それからは、何事も自分はどう考えるのか意識するようになり、人と話せるようになりましたね。
留学によって中国についてもっと知りたいという欲求はさらに強くなりました。いずれヨーロッパについても学んでみたいですが、今はもっとも関心がある中国やアジアについて深く勉強したいと思っています。そして、将来は、中国や東南アジアの国々で働いてみたいですね。特に若いうちは、変化が著しく、さまざまな国籍の人が集まる刺激のある場所で、多くのことに挑戦してみたいと思っています。

プロフィール

PROFILE

長瀬光一さん

高校生の時、初の留学でイギリスへ。各国の学生との交流が刺激になり、苦手だった英語に積極的に取り組むように。大学入学後、上海への短期留学をきっかけに中国 復旦大学へ1年間留学。また、オックスフォード大学で西洋古典とイギリス法を1カ月間学ぶ、法学部のプログラムにも参加。
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。

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